SasaguとJunkoのズッコケ体験記③
マリッジ・コースのために夫婦のズッコケ話を書き始めていますが、これはどこまで暴露していいのか悩み所です。このまま行くとSasaguのイメージが地に落ちてしまうのではないかと。(笑)
さて、第3回目は、メッセージの受け取り方についてのエピソードを紹介したいと思います。SasaguとJunkoほど極端な夫婦はそんなに多くはいないと思うのですが・・・。
まず、Sasaguにとっては、この世界は悪い場所で、悪い人たちがたくさんいて、いつも自分の身を守るために身構えていないといけない場所でした。
それに対して、Junkoにとってこの世界はとても良い場所で、その世界に住む良い人たちはみな、自分に良くしてくれるはずだと考えていました。
マリッジ・コースではこれを「フィルター」と呼んでいます。
このフィルターは、これまでの体験や育った環境に大きく影響されるのですが、SasaguとJunkoの天と地ほど違うフィルターが、つまらない衝突の原因になることがよくありました。
Junkoは、一日の始めにゴールを決めてそれから時間を逆算して計画を立てる習慣があります。Sasaguに美味しいご飯を作りたいと思う時は、まずSasaguが今日何時にお家に帰ってくるのかを聞きだす必要があります。
しかしJunkoの質問は、まず「今日はどんなことをするの?」と言うものから始まり、その他にもいろんな質問をするのですが、「何時に帰ってくるの?」と言う本命の質問はなかなか出てきません。・・・この時、Junkoは楽しい計画を立ていることを忘れてないでくださいね。
”世界は悪い場所”というフィルターを持ったSasaguは、朝からいろんな質問をされると、まるで尋問にあっているような気分になってきます。しかもその質問がどこへ行くのか方向が全く分からないとなると、イライラし始め、しまいには怒ってしまいます。
折角、Sasaguのために美味しいご飯をと思って聞いたはずの質問に対して、Sasaguの顔がシーサー(沖縄の化け物)に・・・。
Junkoはなにが起こっているのか理解不可能。でも、いつの間にか雲行きが怪しくなってきて、訳がわからないまま売られたケンカを買ってしまい、応戦・・・。
おもいっきりケンカした後、Junkoの質問していた理由を聞かされるたびに、Sasaguは自分の小ささと愚かさに何度嫌気がさしたことか。。。。
しかしこのケンカ、今となってはかなり笑えると思いませんか?
Junkoは、純粋にSasaguに美味しいものを食べさせてあげようと思って質問するのですが、なぜか一番聞きたいことを先に聞かずに、いろんな方向からいろんな種類の質問をします。
しかし世界は悪い場所だというフィルターを持っているSasaguにとっては、この質問が自分の欠点や失敗を暴くためのものに感じさせ、自分の巣を守るために戦闘体制に入るスズメバチになってしまうのです。
Junkoからすれば、ただ美味しいご飯を作りたいのに・・・
なんでそれがこんなに難しいの・・・・?
と思うわけで、
SasaguはSasaguでそんなに巣をつつくならいつでも戦闘体制に入るよ・・・
という具合で。
マリッジ・コースでは、「コミュニケーションの方法」と言う時間があります。
このコースの中で参加者は、相手のフィルターを通して語られている言葉の中に表現されていない深い感情があることに気がつくことがよくあります。結婚して20年以上も経っている夫婦でもびっくりされることがあるくらい。
そういうわけでフィルターがどのように形成されていったのか知ることは、お互いのコミュニケーションのための大きな助けになります。